演劇集団キャラメルボックス「アルジャーノンに花束を」感想

随分遅くなりましたがとりあえずいつもの如く箇条書き、ネタバレありで書いていきます…(;´Д`)y━・~一部うろ覚えなんでパンフレットを読み返しながらやっております

  • 事前情報としては原作未読で簡単なあらすじと「昔流行った小説」ぐらいの知識しかありませんでした…(;´Д`)y━・~まあよくそれでチケット取ったもんだ
  • 舞台そのものは主人公チャーリィの「経過報告」を読み返す第3者の視点で物語が進む形で、今まで見てきた舞台とは違う感覚でした
  • 演出はキャラメルボックスらしい楽しい部分もありましたが、演出家の成井豊のコメントにもあった「痛さ」「残酷さ」が特に際立っていて、特にチャーリィの両親のやりとりなんかは息詰まる感じで、あれはホントに苦しかったです
  • 手術を受けて知能が上がっていくものの、純粋な感情のまま行動を起こすギャップにより自分では意図しない軋轢が生まれてしまう…この辺がもう切ない…(;−∀−)y━・~他の小説で呼んだ「無償の善意ほど性質の悪い物は無い」なんて台詞を思い出しましたわ
  • 上でも書いてますがチャーリィの両親のやりとりのシーンがホント心苦しい…父親はチャーリィの障害を受け入れ「特別な存在」として一緒に生きていこうとする、でも母親は「周りと一緒の存在」として厳しく教育を施していこうとするから辛く当たってしまう…そのギャップが健常者の妹が増えることによって更に増幅される…この家族のシーンは見ているだけで辛かったです…( ;ω;)y━・~チャーリィはただ家族と一緒に楽しく暮らしたかっただけなのに、自分という存在が家族が崩壊する引き金になってしまうという
  • 物語終盤に自分の受けた手術が失敗で知能がどんどん低下して行くことが判明し、何とかして食い止めようとしようにも調べれば調べるほどどうにもならない事が判ってしまい自暴自棄になっていき、周りも何とかフォローしようとするも疑心暗鬼になったチャーリィには聞き入れられない…ただ見守る事しか出来ないってのはある意味残酷ですわ
  • でも最後の「経過報告」「いろんなことを忘れてしまって、それが良い事か悪い事か覚えていないけど、多分すべてかけがえのない事だったんだと思います」「どうか誰のことも責めないでください」 …もうここで涙腺が決壊するかと思いました…・。・゚・(ノД`)・゚・。  


見終わってから5分くらい“どうにもならない気持ち”になったのは久しぶりでしたわ…(;´ω`)y━・~ほんと見応えのある良い舞台でした


ちなみに次回は11月に東京セレソンデラックス解散公演「笑う巨塔」を見に行きます…またひたすら宅間孝之に笑わせられる舞台になるでしょうけど、これが解散公演になるのはちょっと悲しいです・。・゚・(ノД`)・゚・。