演劇集団キャラメルボックス「ナミヤ雑貨店の奇蹟」神戸公演感想

1回消えたのをまた書き直すという面倒なことこの上ないんですが、やっとかないとこっちの気もおさまらないので頑張ってやります…ほぼ半月前のことなんでかなりうろ覚えですか…(;´∀`)y━・~サントラ流しながらパンフ片手にやってきます


あとネタバレありき&毎度読みにくい文章で書きますのでご容赦を


原作は「ガリレオ」シリーズで有名な東野圭吾の小説なんですが…実のところ東野圭吾作品は1冊も読んだこともなくまったく前情報なしで見たんですが、見終わってからこれだけのしっかりとした人間ドラマが描かれた小説ってどんなのだろうとちょっと興味がわいてきました


ストーリーは同じ養護施設で育ったコソ泥3人が、逃亡中に入り込んだ「ナミヤ雑貨店」の看板が掛かった廃屋で投函された悩み相談の手紙に遊び半分で返事を出したところ、すぐさまその返事に対しての更なる質問が描かれた手紙が返ってきて、その奇妙なやり取りを繰り返すうちにその手紙の差出人が数十年前の人間だと気付く…といったもので、タイムトラベルものでも人物が過去・未来に行き来するのではなく手紙が過去と現在を往復し初めばらばらだった登場人物がラストに一つの繋がりとしてとしてまとまっていく伏線の張り方はびっくりしました


また影の主人公な存在の浪矢雄治という登場人物がいるのですが…ナミヤ雑貨店で悩み相談を始めた本人なんですが、どんなくだらない悩みでも真剣に考え返事を出す事に生涯を掛けて取り組んでいて、初めは遊び半分で返事を出していたコソ泥3人組も差出人達が真剣に悩みを相談していることに気付き、迷いながらも自分たちの考えうる真剣な答えを出す事で少しづつ浪矢雄治の生き方に共感していく様はちょっとうるっときてしまいました…まいどながらキャラメルボックスの舞台には泣かされそうになってしまいます


ラストの主人公達が悩み相談のやり取りを終えてこれから更生しようと1歩を踏み出そうとするが、果たしてうまくいくのか不安で踏み出せない時に、主人公が何気なく出した白紙の手紙に対して浪矢雄治からの主人公たちの心情を読み取ったかのような真剣な答えが返ってきたときは心の中で「うおおおおお」と叫んでしましました…(;´∀`)y━・~劇中の台詞で「人は悩みを相談するときは実は八割がた答えは決まっている。ただ踏み出す勇気がほしくて人に相談するんだ」てのがあるんですがいやほんと最後の最後でこう来るかと…


ほんと舞台に興味ある人はキャラメルボックスはお薦めします…私もこれで3度目なんですが毎回見終わったら体中に満足感がみなぎってきて、また見に行こうって気分にさせられる良い劇団です


さて次回は8月に演出蜷川幸雄、出演古田新太宮沢りえ澁澤龍彦盲導犬になります